2015.06.01更新

 マダニは、クモ網ダニ目マダニ亞目マダニ科の節足動物です。

 「ダニ」と言うと家の畳や絨毯あるいは布団の中に生息し、アレルギーのもとになる奴を連想する方も多いと思いますがマダニとダニは全く別の生き物です。マダニはダニに比べて非常に大きく吸血前でも2~3mm程度あって肉眼でもはっきり見える大きさです。動物に寄生して吸血をすると体重が100倍以上になるものもいます。十分な吸血をしたマダニは大きくなり昆虫を思わせる形態は失われ、何かイボのようなできもののように見えます。マダニはイヌ(バベシア症、ライム病など)やネコ(ヘモバルトネラ症、Q熱など)に様々な病気を媒介します。その疾患の中には、ヒトにも感染する人畜共通感染症も含まれます。また、近年マダニによるヒトの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」による死亡例が報告されています。マダニは人里離れた山奥だけでなく、都会の身近な公園や小川の草むらにも数多く生息しています。動物たちはもちろんですが人のためにもマダニ予防は大切です。

 マダニの予防対策、その他ペットに関する事は中原区・武蔵小杉駅徒歩7分のあぐり動物病院までお気軽にご相談下さい。

投稿者: あぐり動物病院