予防接種

いつまでも元気で長生きしてほしいから。安心のための予防。

予防について

ワンちゃんやネコちゃんの間で、爆発的に流行する感染症は少なくありません。こうした感染症の中でも重篤な症状を引き起こす可能性が高い病気を防ぐ予防接種があります。定期的に予防接種を受けましょう。また、マダニやノミなどを防ぐ予防も重要です。こちらは人にも被害がある可能性がありますので、ご注意ください。

ワンちゃんの予防

狂犬病ワクチン

狂犬病は日本では根絶した病気ですが、海外では今でも流行している地域がたくさん残っています。狂犬病は人にも感染する病気ですし、一度発症するとほとんどが死に至ってしまう恐ろしい病気です。そのため、犬への狂犬病予防接種は法律で定められた年に1回の義務となっています。海外から帰国した日本人が国内で発症したケースも近年に起こっています。必ずワクチンの予防接種を受けましょう。
なお、ワクチン接種が終わったら、市区町村への登録を行います。4月より新年度狂犬病予防接種が受けられます。市町村から案内はがきが届いている場合には、ご持参ください。

混合ワクチン接種

ウイルスによる伝染病を予防するためのワクチン接種です。急性の伝染病で特効薬がなく、短期間で重篤になり、死亡する可能性の高い病気を防ぎます。
基本的に年に1度の接種を行いますが、生まれた年には母犬から受け取った免疫が切れるタイミングによってはワクチンの効果が安定しないケースが多いため、生後6~8週齢に1回目のワクチン接種を行い、生後3カ月に2回目のワクチン接種を行います。

フィラリア症

犬フィラリア症は、蚊を媒介して、犬から犬へうつる病気です。心臓内や肺動脈に長さ15~25cmくらいの細長い虫が寄生します。感染すると根治望めない病気であり、重篤な症状を引き起こしますし、亡くなるワンちゃんも多いのです。蚊が媒介するため、予防は基本的に蚊が発生する季節となります。東京都や神奈川県では5月から予防を開始して、12月頃まで続けると安心です。なお、毎年、予防を開始する前に血液検査を行います。
予防薬は、チュアブルタイプなどもありますので、ワンちゃんの好みに合わせてお選びいただけます。

ネコちゃんの予防

混合ワクチン

猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症など、地域のネコちゃんの間で爆発的に流行するケースが多く、重篤な症状を引き起こす病気を一度に予防できるワクチンがあります。

猫白血病(FeLV)と猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)予防接種

表で暮らすネコちゃんにとっては怖い感染症です。完全室内飼いではおすすめしていませんが、すでにキャリアのネコちゃんがいるなどご事情のある場合にご相談いただいています。

フィラリア症予防

最近になってネコちゃんにもフォアリア症による病気の存在が明らかになってきています。そのためフィラリア症をご心配される飼い主さまには、予防をおすすめしています。背中に薬液を垂らす手軽な予防です。

フェレットの予防

フェレットは、犬のジステンパーやフィラリア症にかかることがあります。こうした病気の予防を当院では行っています。マダニ・ノミ予防もご相談ください。

ワンちゃんとネコちゃんのマダニ・ノミ予防

マダニやノミはかゆみや貧血、アレルギーといった症状だけでなく、感染症を運んでくることもあります。やっかいなことに人にうつる感染症もありますので、マダニやノミ予防はご家族のためにも重要です。背中に薬液を垂らすだけの滴下タイプの予防薬もありますので、お気軽にご相談ください。