避妊・去勢手術

避妊・去勢手術は、将来の病気リスクを大きく減らします。

ワンちゃんやネコちゃんは、6歳を超えるとある種のガンや精巣などの病気、卵巣・子宮などの病気にかかるリスクが大幅に上昇します。避妊・去勢手術は、こうした怖い病気を予防します。

避妊・去勢手術について

避妊・去勢手術は、子どもを作らないようにするためだけではなく、ワンちゃんやネコちゃんへの健康面におけるメリットがとても大きいのです。近年になって寿命が大きくのびたワンちゃんやネコちゃんは、精巣や卵巣・子宮などの病気にかかることが多くなっています。こうした病気は6歳頃からリスクが大きく上昇します。避妊・去勢手術は、将来、こうした怖い病気にならないよう予防をしてくれる手術です。6歳をすぎてから手術するより、若く回復力が高いうちに手術を受けておくことで、手術自体のリスクも大幅に下げることができます。そのため、生後半年程度で行うのが好ましいとされています。

また、避妊・去勢手術は、他の動物と濃密に付き合う可能性を下げますので、いろいろな感染症にかかる機会事態も減らしてくれます。行動面でも、攻撃性を低下させ、激しい発情や遠吠えなどを軽減させるといった効果があります。発情で脱走して迷子になったり、交通事故に遭ったりする可能性も少なくなります。さらに、オスの場合は、尿のマーキングやスプレーなどが減る効果もあります。

また、ワンちゃんやネコちゃんにとって発情はストレスです。こうしたストレスが軽減されることもメリットのひとつにあげられます。

当院では、ワンちゃんネコちゃんの避妊・去勢手術を生後6ヶ月目安でおすすめしています。成長や個性、体質などにより最適な時期が変わってきますので、まずは健康診断にいらしてご相談ください。混合ワクチン未接種の場合は、手術の前に混合ワクチンを接種してからになります。

手術の流れ

Step1手術日が決まったら、当日の朝から絶食させてください。

Step2当日は午前中にご来院いただいて、お預けください。

Step3手術が可能かどうか、術前検査を行って、問題がなければ手術となります。

Step4お迎えは夕方からの診療時間内にいらしてください。

Step5ご自宅に帰ったら、落ち着いて過ごせる場所を用意して、見守ってあげてください。

Step6避妊の場合は、2週間後に抜糸にいらしていただきます。

避妊・去勢手術で避けられる病気

  • 精巣や子宮・卵巣に関係した病気
  • 精巣腫瘍・前立腺肥大・肛門周囲腺腫・会陰ヘルニア
  • 子宮蓄膿症・子宮がん・卵巣がん・偽妊娠など

他にさまざまな感染症のリスクを下げます。

避妊・去勢手術のデメリット

避妊・去勢手術を受けた後、太りやすくなる場合があります。飼い主さまの食事管理が重要になってきます。

全身麻酔ですので、リスクがゼロではありません。
ご不安がある場合には、お気軽にご相談ください。