2016.01.29更新

 人工知能(AI)が、囲碁でプロ棋士にはじめて勝ったそうです。チェスでは1997年に世界チャンピオンを、将棋では2010年に女流棋士をコンピューターが破っているが、正式なルールの囲碁でプロ棋士に勝ったのは初めてなのだそうです。囲碁は、将棋、チェスに比べて盤面が広く局面の数が格段に多く、最新のコンピューターでもすべての局面を計算し予測するのは不可能なのだそうです。しかしコンピューターの能力の進歩も目覚ましいものがあり、そのうち囲碁、将棋の変化は天文学的と言いつつも、9X9もしくは16X16の有限な空間で繰り広げられるゲームである以上、すべての変化が解明される日が来るかもしれません。そうなると、将棋、囲碁には引き分けはないので先手必勝または先手必敗の結論がでることになります。つまり、全てを読み切ったコンピューター同士の勝負では最初の振り駒、握りの結果で勝負がつくことになります。もちろん、間違いだらけの人類には窺い知ることのできない世界で、我々は、一生安心してゲームを楽しむことができると思います。

 コンピューターの能力をどんどんあげて先の手をしらみつぶしに計算する力ずくの勝負もなかなかおもしろいものですが、今回の囲碁AIはコンピューターが自ら学習する「デープラーニング(深層学習)」と呼ばれる手法を採用し、盤面上の碁石の配置全体を見ながら人間のようにデータや経験をもとに次の一手を決めるのだそうです。今回のソフトはプロ棋士の3000万種類の打ち手を見せて学習させ、対戦する人間の動きを予測できるようにし、そのうえで自己対戦を数百万回繰り返し、勝ち負けの経験を重ねる中で徐々に勝ち方を身に着けたのだそうです。まあ、疲れることを知らないコンピューターだからできることですが、人が1日に何局の囲碁が打てるものなのかわかりませんが、毎日10局打ち続けても何百年もかかる量です。そう考えると人がプロの騎士になるために20から30年を要するとしてもその効率の良さは人に一日の長がありますが、一度学習したことは絶対に忘れないAIにはいつの日か白旗をあげることになるのでしょう。

 

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投稿者: あぐり動物病院

2016.01.28更新

 これまでの最大の素数が発見されたそうです。3で始まり1で終わる、2233万8618桁の数字だそうです。素数といえば1とその数以外では割り切れない数で、中学校あたりで、1,2,3,5,7,11,13 ・・・・などと習った記憶がありますが・・・。素数は無限に存在することが証明されているそうですが、どのように出現するかはわかっていないのだそうです。とゆうことはもっと大きな素数を探している研究者が当然いると思われますが、因みに、前回は2013年に同じ先生が発見しています。素数は電子商取引などで使われる暗号に応用されており大きな素数の発見は解読がより困難な暗号の作成が可能になるそうですが、凡人には押し計り知れない世界です。

 今年、梶田隆章先生がノーベル物理学賞を受賞されました。何でも、大気中で発生したニュートリノという素粒子が2種類のニュートリノの間で入れ替わることを発見し、この現象が起こるためにはニュートリノには質量が必要であることになり、これまでニュートリノには質量がないとされていた定説を覆すことになるそうで、このことは宇宙に対する人類のこれまでの理解を根本から変えてしまう可能性があるそうです。う・・・・・ん、これもまた凡人には計り知れない世界です。

 今年、もう一人日本人の大村智先生がノーベル医学・生理学賞を受賞されました。こちらの方は回虫による感染症に対する画期的な治療法の発見ということで凡人にも授賞理由は理解しやすいものでした。因みに、現在犬のフィラリア症治療薬として広く使われているイベルメクチンは大村先生が発見されたものです。最近、犬の寿命が画期的に伸びたのは大村先生のおかげです。

 

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投稿者: あぐり動物病院

2016.01.26更新

 先日、九州の男性がカフェイン中毒で死亡、日本で初めてとの報道がありました。死亡した男性は「眠気覚ましのため」として複数のカフェイン入り清涼飲料水とともにカフェインを含む錠剤を大量に摂取していたそうです。毒性学的には全ての物質は短期間に多量を摂取すれば死に至ることは定説です。カフェインの場合、コーヒーに換算すると約100杯を一気飲みすれば致死量に達するようですが、それにしてもどんだけー飲んだんだと思います。毒性の強い物質はなんかの拍子に誤って飲んでしまう危険があるので注意が必要がありますが、コーヒー100杯の一気飲みにはかなりの根性が必要だと思います。因みに、食塩の致死量から計算すると醤油一升を一気飲みすれば死ねるし、酒に関しては個人差がかなりありますが、エタノールの致死量から計算すると二升程度を一気飲みすれば大抵の人は死ねることになります。しかしながら、醤油にしろ、酒にしろ一気に大量にのむと大抵の人は嘔吐してしまい、確実に死ねるかは定かではありません。

 犬の身近な中毒で有名なものに「チョコレート中毒」があります。これはチョコレートに含まれるテオブロミンによる中毒で、カカオ成分が多いほど中毒になりゃすく、ミルクチョコよりダークチョコのほうが毒性が強くなります。しかしながら、体重5Kgの犬が中毒症状を発現するのに1個10円のチロルチョコ換算で約50個、テオブロミンの致死量から計算すると犬が「チロルチョコレート自殺」を図るには150個以上の一気食いが必要となります。したがって、小さなお子さんが食べ残した程度のチョコレートを食べても現実的には問題になることはほとんどありません。

 

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投稿者: あぐり動物病院

2016.01.06更新

 明けましておめでとうございます。

 今年も、例年通り田舎の富山に帰省しのんびりさせてもらいましたが、雪もなく異常気象といえるほど暖かな正月でした。元旦には、これまた例年通り母方の実家に年始の挨拶に行きました。その家には豆柴のモモちゃんがいます。以前は、おやつをあげるときに「まて」をかけ、「よし」まで我慢できるのみならず、「よ ・・・し子さんの」フェイントにも対応していた賢いモモちゃんでしたが、寄る年波には勝てずすっかり年老いて認知症も進行していました。一人でサークルの中にいると不安げにくるくると同じところを徘徊し悲しげな鳴き声をはするのですが、誰かが抱っこしてあげると実に安心しきってすやすやと眠ります。抱っこや、添い寝で認知症の犬の夜泣きがやむことは知っていましたが、本当に効果的であることを実感しました。一年に一度しか会えないモモちゃんですが、その安心しきった眠り顔を見るとまだまだがんばれと、何か手を合わせたくなるような気持になりました。人と同様にペットも高齢化が進み介護に関する問題が増えてくると思われます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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投稿者: あぐり動物病院