人工知能(AI)が、囲碁でプロ棋士にはじめて勝ったそうです。チェスでは1997年に世界チャンピオンを、将棋では2010年に女流棋士をコンピューターが破っているが、正式なルールの囲碁でプロ棋士に勝ったのは初めてなのだそうです。囲碁は、将棋、チェスに比べて盤面が広く局面の数が格段に多く、最新のコンピューターでもすべての局面を計算し予測するのは不可能なのだそうです。しかしコンピューターの能力の進歩も目覚ましいものがあり、そのうち囲碁、将棋の変化は天文学的と言いつつも、9X9もしくは16X16の有限な空間で繰り広げられるゲームである以上、すべての変化が解明される日が来るかもしれません。そうなると、将棋、囲碁には引き分けはないので先手必勝または先手必敗の結論がでることになります。つまり、全てを読み切ったコンピューター同士の勝負では最初の振り駒、握りの結果で勝負がつくことになります。もちろん、間違いだらけの人類には窺い知ることのできない世界で、我々は、一生安心してゲームを楽しむことができると思います。
コンピューターの能力をどんどんあげて先の手をしらみつぶしに計算する力ずくの勝負もなかなかおもしろいものですが、今回の囲碁AIはコンピューターが自ら学習する「デープラーニング(深層学習)」と呼ばれる手法を採用し、盤面上の碁石の配置全体を見ながら人間のようにデータや経験をもとに次の一手を決めるのだそうです。今回のソフトはプロ棋士の3000万種類の打ち手を見せて学習させ、対戦する人間の動きを予測できるようにし、そのうえで自己対戦を数百万回繰り返し、勝ち負けの経験を重ねる中で徐々に勝ち方を身に着けたのだそうです。まあ、疲れることを知らないコンピューターだからできることですが、人が1日に何局の囲碁が打てるものなのかわかりませんが、毎日10局打ち続けても何百年もかかる量です。そう考えると人がプロの騎士になるために20から30年を要するとしてもその効率の良さは人に一日の長がありますが、一度学習したことは絶対に忘れないAIにはいつの日か白旗をあげることになるのでしょう。
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